嫁に来ないか

ミニコミ雑誌「嫁に来ないか」の編集長のブログです。

小説「ボッカとロッカ」毎朝7時更新!

スイミン一周忌

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愛猫スイミンのお骨を葬儀屋でパウダー状の粉骨にしてもらい、2月15日、一周忌として散骨をした。
江ノ島沖。富士山のよく見える場所。去年の大雪が嘘のような、あたたかく良い天気。
骨は一瞬で海面に舞い、少しだけ岩肌について、それを波が削り取っていくのを、座って家族3人で眺めた。
江ノ島は猫が多いからさみしくないね、と夫が言ったり、どうかなぁスイミンは他の猫が嫌いだったからなぁと私が首をひねったりしていると、波間をじっと見ながら娘が、「スイミン出てこないねぇ」と言っている。
以前、なぜ骨を海にまくのか聞かれた時、命が循環してスイミンがまた別の命になるのだよ、というようなかんじで説明したのを、彼女はどうやら、「骨を海に撒くと、海からスイミンが生まれてくる」と思っていたらしかった。そんな、すぐには出てこないんだよ、と言っても、彼女は波間から、濡れそぼった茶色の猫が出てくるのを見逃すまいとしていた。
波がすっかり全部を流していったので、さあ、そろそろ行こうか、と立ち上がったら、娘が「スイミンに会いたい」と大泣きしたので、参った。

私も骨になったら、同じところに撒いてほしいと思っている。