読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

嫁に来ないか

ミニコミ雑誌「嫁に来ないか」の編集長のブログです。2015年おはぎ号(無料!) noteにて発売中!

1月16日

雨の中、人生で、はじめてミシンを買った。
現品処分セールで45000円だった。フットローラー、ワイドテーブル、使い方講習込み、5年保障付き。
購入したのは、藤沢駅前の藤沢ミシンというミシン屋だった。
ミシンというものが、どのような機械でどのような違いがあるのか、いくらインターネットの検索結果を見ていてもさっぱりわからなかったので行ってみたら、丁度、展示品の現品処分セールをやっていたのだった。

店内には、0がいくつも並んでいるミシンがギュウギュウに並んでいた。業務用だとは思うが、ミシンがこんなに値段がするものと思っていなかったので仰天した。
家庭用と見られるミシンも、1万円台のものから、10万円台のものまで様々だ。
ふと、壁に掛けられている「入園・入学お手伝い教室」という張り紙が目に入った。食い入るように見る。ここの会員になると、1000円で2時間、作りたい入園・入学グッズを教えてもらいながら作ることが出来るらしい。なんと。すばらしいじゃないか。
さっそく店員を捕まえて、ミシンの価格差と機能について説明を受けた。
家庭用ミシンは、「コンピューターミシン」(高額)、「自動糸調子機能」というものがついているものとそうでないもの(安価)、それからロックミシンというものがあるようだった。
「自動糸調子機能」、というのは、この機能さえあれば、どんな種類の布でも自動で調節してキレイに縫えるものなのだそうで、良くわからなかったが、これがあるのとないのとでは、初心者にとっては大きな違いがありそうだった。
幼稚園グッズを作らなければならないが学生以来ミシンをさわったことがないので不安だということを話すと、自動糸調子機能つきの、ジャノメのミシンを薦められた。
内心、予算内では海外製品の意匠がすっきりしてていいなと思っていたので、「ジャノメか…」と鎮まった。ジャノメはジャノメでも、グッドデザイン賞を受賞したコンピューターミシンは、真っ白く、角ばっていて、すっきりとしていてかっこよかったが、セール価格でも9万円もした。予算は3〜5万だ。
店員曰く、海外製のものはもちろん悪くはないが、私のスキルからすると、かゆいところに手が届きまくっているジャノメ製品の方が良いのでは?とのことだった。なにしろジャノメはミシン糸の掛け方が、もうミシンに直接書かれているのだ。
安価な「自動糸調子機能なし」のコンパクトミシンたちはというと、厚い生地にはあまり強くないようだった。お遊戯会やハロウィンの衣装のことなどを考えると、予算内ならとにかくその、自動糸調子機能をつけといた方が良さそうに思った。
薦められたものには現品処分の型落ち品と、新しい型のものとあり、新しい型の方がデザインとして無難だったのでじゃあこれを、と言うと、店員が一度引っ込んでから、セール対象だった展示品が昨日売れてしまい、出したばかりの商品になるので少し高くなってしまうと言われる。どうするか。
ミシンにさわりたくて仕方のない娘にどうしようか〜と声をかけてみると、型落ち品のほうがいいと即答したので嘘だろ、と思った。だってそれは、よくぞこの21世紀にまあ、という、白い母体に大きな薄ピンクのバラがあしらわれたもので、ザ・昭和のお母さんが持っているミシンなのだ。なにしろバラの真ん中に、ステッチの種類が表示されるのだ。ぜったいに嫌だと思ったが、しばし考え、言ってみれば、その最新の型だってべつに気に入ったデザインではないし、安く済ませたい気持ちはあるので、まあいいや、娘が気に入ったデザインだし、なんか面白いし…と、結局面白さを取って、その昭和テイストのミシンを買った。使っているうちにダサくて可愛いね、と思うようになるかもしれない。それに私の作るものだって、ぜんぜんスタイリッシュではないのだし。たぶんお似合い。

展示品は調整やテストなどをしてからのお渡しになる、ということで、その日はお金だけ払ってミシン屋をあとにした。娘が、ミシンになまえつけなきゃね、と張り切っていた。