嫁に来ないか

ミニコミ雑誌「嫁に来ないか」の編集長のブログです。2015年おはぎ号(無料!) noteにて発売中!

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連絡帳カバーを抱いて、「ずっとこれがほしかったんだよ!」と、そんなわけないだろうという言い方で喜びを表現する娘を保育園に送り、手芸屋に赴く。
連絡帳用の栞用ゴム、緑色のミシン糸、お弁当袋用の裏布、紐、その止め玉などを買う。木製の玉いいな、と思ったが、3倍くらい値段が高かったので、玉は娘の好きな赤色にした。あの木々の布をどうにかして巾着にしたいので、それに合わせて紐を黄緑色にした。玉の赤が木の実のように見えたらいい。

ところで絵本バッグの布がまだ決まらない。一応キルティングも見るが、いいなと思ったものが1m2000円ぐらいしてしまう。いっそキルティングを作るところからやるか、否か。否でありたい。決めるのは私だが。

家に戻り、ハンドタオルに紐を取り付ける作業だけ着手。
一枚はチロリアンテープで小さな輪を作って角に縫い付け、その根元にワッペンをつけ、更にその下に三角に切った名前テープをアイロンで装着。
もう一枚は、ぐるりとチロリアンテープを2辺、縁取りのように縫い付け、その下に三角に切った名前テープをアイロンで装着。

帰宅した娘に、どちらが好みか聞くと、ぐるりの方が好きだと言っていた。小さな輪をつける方だと安上がりなのだけど…。

夕飯は簡単にピザですませて、私はエプロンを縫い始めた。
まずはポケットを作り、縫いつける。薄い色の布地に濃い色の糸でミシンをかけているので、線の曲がり具合が目立つ。もっと溶け込ませた色にすれば良かったかと頭をよぎったが、あまり気にならない。睡眠時間が足りていないせいか、ミシンに対して私はずいぶん大胆になっている。ポケットは少しずれたけれど、この世の終わりのような気持ちにはならない。そんなことより娘の目の前に布をばっと両手で広げ、「手を入れてみて!入る?」と見せたくて我慢できない。娘は両手をそろそろと入れて、「クリレちゃんのドレス…?」とわななく。ドレスじゃないよ、お料理のエプロン。教えてやると、はやくはやくとせき立てられる。それで私は勇気をもらい、頷くと、アイロンで端を三つ折りにしはじめる。
胸当てのあたりは、初めての曲線だ。しかし、慎重にやっていけば大丈夫。
裾の角を「額縁始末」する指示が出ている。
額縁始末?
手が止まった。
詳しくは××ページで、と書いてあるページに飛ぶ。見ているだけではさっぱりわからないので、娘に折り紙を一枚もらって、指南書とにらめっこしながら折ったりひっくり返したりしてみたが、実際布で縫って切ってひっくり返さないとわからなそう。娘も横で折り紙を出して額物始末の練習に参加している。布の切れ端でやってみる。しかし、チャコペンで指定の場所に印をつけると、どうしても裏表が逆の位置に印がつくのだ。指示通りの場所に印をつけなおし、縫い、切って、ひっくり返すと、おお、できた。キレイに額縁の角のようになっている。よし、と、エプロンに手をかける。やっぱり印は逆につく。それに、見本がきっちり辺の合わさった三角なのに対し、こちらはつまんだ三角形が裏表でずれている。はさみで切ってしまって失敗したら、もう終わりだ。私はエプロンの作業を途中で終えた。金曜日には裁縫上手の友人が手伝いに来てくれるので、ここの部分は聞けばいい。娘は不満そうだった。

次に、連絡帳カバーの端にぐるりとミシンでステッチをかけ、太くて赤い平ゴムを内側に縫い付ける。ノートをゴムにはさんでみるが、どうも不格好。調整してみても、ノートが入りにくかったり、うまくいかない。その時ふと思いついて、カバーの見返しの袋の中に、ノートをはさみこんだ。あ、スッキリ。これでいいじゃん。平ゴムは無駄になった。この先、なにかで役にたつことはあるだろうか。娘が赤色を好きなうちに。手芸は、なにがゴミでなにがそうでないのかの見極めがまるでつかない。